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【まな部】“マーケティング・ミックス”ってなに?

2021年05月19日

マーケティングに携わっていると『マーケティング・ミックス』という言葉を聞いたことがあると思います。もしくはまだの方もこの先耳にする機会があるかと思いますので、その時にこの記事がお役に立てることを願いつつ、今回もまたゆるっと書きたいと思います。

マーケティング・ミックスは「ミックス」というだけに複数の要素があるんだろうな?という想像ができると思いますが、その通り、製品やサービスを売るために、マーケティングの4つ要素を“組み合わせ”て、具体的にどのような戦略をとるのか、何を実行すべきかなどなど、最適な方法を検討することです。代表的な4つの要素の頭文字をとって「4P」とも呼ばれています。

マーケティングには不可欠な戦略。その戦略を策定するための一連の流れ「マーケティング戦略のプロセス」がありますが、マーケティング・ミックスはそのプロセスのうちのひとつだと覚えてください。

<マーケティング戦略のプロセス>
①市場調査、環境分析 ②STP分析 ③マーケティング・ミックス ④実行 ⑤管理

市場調査で事業をとりまく環境を調査し、STP分析でターゲットを特定したら、マーケティング・ミックスで「何をどうするのか?」具体的な戦略を策定していきます。

 

 

4つの要素とは?-

さて、その4つの要素「4P」とは、製品(product/何を)・価格(price/いくらで)・流通(place/どこで)・プロモーション(promotion/どうやって)のことです。

■製品(product)
「新製品をどのように開発したら良い?」「今ある製品を改良するには?」「売れなくなった製品はどうする?」など、デザインや品質、特徴から保証や返品まで、製品(無形のサービスを含む)にまつわるあれこれ(=課題)を検討すること

■価格(price)
コストや需要、競合の価格を考慮し「価格設定はどうする?」「割引は必要?」など、製品の価格設定に関する諸々を検討すること

■流通(place)
売り方や売り場、流通チャネル(製品が製造業者から卸売業者や小売業者を経て顧客の手元に届くまでの流れ)など、製品を顧客の手元にどのようにして届けるのが良いか?などを検討すること

■プロモーション(promotion)
販売促進、広告、広報活動、営業活動など「顧客に製品の存在を知らせる」「製品の購入を促す」ための活動のこと
ちなみに、手順として「STP」の後に行う理由としては、ターゲットやポジショニングが変わると「4P」も変わってくるから、です。

この「4P」は売り手側の視点ですが、買い手側の視点に立った「4C」の考え方もあります。

■顧客にとっての価値(consumer wants and needs/customer value)
製品(無形のサービスを含む)によって顧客がどのような価値を得られるのか?
製品そのものではなく、製品によって得られる結果や感情がどういうものか?という定義で考えます

■コスト(cost)
顧客が製品に対してどれだけ費用や時間を負担するのか?
例えば、製品の価格だけでなく、お店に行くまでの時間やネットショッピングで購入する場合は送料なども含めて、顧客がどれだけのコストを負担するのかを検討します

■利便性(convenience)
購入のしやすさは?
24時間営業の店舗やECサイトなどの場所だけでなく、手間や時間も考慮することが重要です

■コミュニケーション(communication)
顧客に対してどのように情報やメッセージを伝えるのか、また顧客との関係性を築くのか?
テレビや雑誌などのマスマーケティングでの情報発信だけでなく、SNSなどを使った顧客との双方向のコミュニケーションも重要視されます

 

何を、いくらで、どこで、どうやって売るか?-

せっかくなので、おしゃれバッグ屋さん(もっと言い方があるはず・・・)になったつもりでまた妄想してみます。

ターゲットは「30~40代のビジネスウーマン」

まずは売り手側の視点「4P」で・・・

製品:機能的。シンプルなデザインでカラーバリエーションあり。素材の品質にもこだわる
▶そのためコストが高い
価格:39000円
▶ある程度の利益率は確保できる
流通:感度の高い女性に人気のおしゃれな街にある小さな実店舗
▶特別感が創出でき、且つ商業施設の出店料よりは安価*あくまで妄想です
プロモーション:女性誌のタイアップ広告やインフルエンサー広告
▶多少コストが高くても正確にターゲティングでき、質の高いコンテンツが発信できる

こんなところでしょうか。

 

さて、これを買い手側の視点「4C」でみると・・・

顧客の価値:機能的。シンプルなデザインでカラーバリエーションあり。素材の品質にもこだわる
▶細々したポーチ類などの荷物もまとめやすい。服装を選ばないため汎用性もある。
コスト:39000円
▶普段使いもできることを考えると手頃。頑張れば色違いも購入可能
利便性:感度の高い女性に人気のおしゃれな街にある小さな実店舗
▶わざわざ感は否めないけど、休日に街歩きも兼ねて有意義に過ごせる
コミュニケーション:女性誌のタイアップ広告やインフルエンサー広告
▶日常で触れることの多いメディアから信頼性の高い情報が手に入る

どうでしょう?細かいところはあくまで妄想の域ではありますが、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?

売り手側あるいは買い手側からの視点だけだと、無理のある設定をしてしまうこともあるので双方の視点からみることも大切です。

 

ちなみにマーケティング戦略のプロセスは、一方向で完結するものではなく、ぐるぐると回っているものです。
そのお話はまたの機会に。